プロ野球 男道!

日本プロ野球界に生息する『おとこまえ』を発掘し、賞味するBlogです。
また、男を下げた選手を容赦なくムチ打つBlogでもあります。
筒井和、まだ若いから敢えて言おう
こたびの筒井和也の速度違反事件については、あまりにも呆れ果てた事件ゆえ黙っていようかと思ったのですが、本人がまだ23歳と子供も同然の若さだったので一言だけ書いておくことにいたします。

自称阪神タイガース評論家「鳥谷好調で岡田構想ふくらむ」という記事に寄せられたBSミツルHさまのコメントにあるとおり、プロ野球選手という一般人から尊敬を受けるに値する立場にあるものとして、それ相応の責任が存在するということをよく理解しないことから、同様の不祥事が絶えないとわたくしは考えます。
ちなみにBSミツルHさまのコメントを、ご本人の許可を得ておりませんが転載いたします。

イチローいわく。MLBの選手はリスペクトされている…。誤解もあり、正解でもある。そのような環境でこのような事件を起こせばどうなるか。罰は当然のことながら重い。しょせん…ということで甘い処断を講じるか、尊敬を受ける者の責任の重さに応じて厳罰に処すか。それはどちらかを目指すべきで、たとえ結果が同じでも低きに流れる水を茫然と眺めているのは、いけない。(後略)


BSミツルHさま、もし不都合がございましたら削除いたします。

ノブレス・オブリージュ、高貴な者の背負う義務、「高貴な者」とはこの場合「尊敬を受ける者」に置き換えてもよいかと思います。義務を負う能力があるから高貴なのであり、類い稀な能力を持ち、過酷な勝負の世界に生きているから尊敬を受ける資格があり、責任が伴うのです。美しいことです。

筒井はこの言葉が適切かどうか分かりませんが、生意気です。選手としてはまだ未知数の、自分の負っている義務や責任の意味が分からない若輩者が、法定速度を遥かに超えるスピードが簡単に出てしまう車を持ってしまったらどういうことになるのか。
もちろん、贅沢をしてはいけないというつもりはございません。持てる者は出来るだけ使うべきでしょう。しかし人には分というものがございます。恐らく筒井は金があるから買ったのでしょう。誰も異存はありますまい。ただ、金はどう稼ぐかよりどう使うかにその人となりが現れるものです。
自分が金を出して手に入れた物で周囲に迷惑をかけてしまったとなれば、何をどう反省すべきかおのずと分かるはずです。

筒井和はまだ若うございます。球団も厳しい処分を下したようですし、上坂のようなことにはならないとは思いますが……。

一日も早く己の分を知り、行動できるおとこまえになっていただきとうございます。
| 鳴尾浜小町 | 阪神タイガース | 01:45 | comments(2) | trackbacks(7) |
ファンがすること?
みなさんもうご存知かと思いますが、しけたろうの「のほほん野球日記」でおなじみのしけたろうさまがHC(ヘッドコーチ)として新規ブログを開設なさいました。

今日から野球ファンになった人のためのブログ(愛称「きょうろぐ」)

文字どおり、野球ファンビギナーのための解説ブログで、トラックバックを中心に野球ファンの疑問に答え、不安を取り除きましょうというまさにおとこまえなブログであります。
(ブログ誕生のいきさつについては「きょうろぐ」をご覧ください。)

トラックバックでわたくしたちも参加できるということなのですが、当ブログの記事では趣旨にそぐわないと思い、急遽わたくしも「きょうろぐ」トラックバック用(といって過言ではない……と思いたい)ブログを新設いたしました。

女の子のための『野球、ルール以前のモンダイ』

詳細についてはブログを一度覗いてくださいまし。こちらとは文体を変えておりますが、実はおとこまえブログの方が虚構(笑)でして、このような文体になったのはおとこまえを賞賛するには、こちらもできるだけ丁寧に、女らしく、お行儀よくするのが礼儀だと勝手に思ったからなのでございます。

ともあれ、野球ファンの裾野が広がるのはたいへん喜ばしいことでございますので、わたくし小町もできるかぎり協力させていただく所存でございます。
それにしてもかような努力をファンがせねばならないとは……、プロ野球の歪んだ構図ですね。
| 鳴尾浜小町 | ごあいさつ | 16:41 | comments(0) | trackbacks(11) |
わたくしが川藤幸三を愛する理由
ミスタータイガースとは誰か? おそらく多くの方が「掛布雅之氏」と答えるでしょう。もちろんそれ以前には藤村富美男、村山実、田淵幸一という名前が並ぶのでありましょうが、わたくしなら先の質問にこう答えるでしょう。
「ミスタータイガースとは川藤幸三氏である」と。

ではミスタータイガースとはどのような選手でありましょうか? 一般的な解釈ではおそらく、強くチームを引っ張る力を持つ選手でしょう。故藤村・田淵・掛布三氏は豪快なホームランバッター、故村山氏は0.98という驚異の防御率を残した名投手でございました。それらと比べて十分見劣りする(……)川藤氏がなぜわたくしにとって「ミスタータイガース」なのか。
続きを読む >>
| 鳴尾浜小町 | OB | 00:03 | comments(6) | trackbacks(16) |
能見よ、大志を抱け
久しぶりにエントリーいたします。先週末は沖縄ならぬ雪中キャンプに出かけておりまして、日ハムとの練習試合もろくに見られなかったのですが、15日の対横浜練習試合では本当によい物を見せていただきました。
まずは鳥谷の5打数4安打(内1本塁打)3打点1盗塁。わたくしとしては1盗塁が印象に残っております。よほど調子がよかったと見えます。

そして能見です。3イニングを投げて1被安打4奪三振。このおかげで開幕ローテ入りの声が高まったわけですが、たった1回の練習試合、しかも3イニングだけの登板ではまだまだペナントレースでの働きを占うことはできないはずです。にもかかわらず「能見、OK」の声がこれだけ大きいのは彼のおとこまえぶりを表していることにならないでしょうか。

アマチュア野球に疎いわたくしが能見に興味を持ったのはかなり遅く、タイガースに入団が決定してこの記事を見たときでした。

自由獲得枠・能見が故郷に義援金&具体的援助プラン検討←サンスポ2004年12月31日記事

能見が、台風23号の被害に遭った地元の兵庫県出石町に、100万円ほどを義援金として寄付する意向を示したという記事です。彼自身の実家も被災したこともあったそうですが、たいした余裕ではございませんか。しかも寄付金だけでなく、記事によると「住民の生活を手助けする具体的なプラン」についても出石町町長と話し合うというのですから、かなり本気であることが伝わってきます。

15日の練習試合では星野SDも観戦なさっていましたが、試合後「真っすぐがアカン。もうちょっとやな。カーブはよかったけども、真っすぐやな。」と愛のむちを振るわれたそうです。わたくしはむしろそこにこそ星野SDの能見に対する多大な期待を感じた次第であります。

また、能見は今シーズンの抱負を聞かれて実にさらっと「10勝」を口にしてございました。亀山、光山両氏はこのときのインタビューで彼のよい意味でのふてぶてしさを指摘しておりましたが、これは自分の実力をしっかり把握した上での態度なのでありましょう。本当に10勝するかはさておいて、期待してもよいのだと確信いたしました。

今後おとこまえ伝説を築き上げて、当ブログを盛り上げていただきたいものでございます。
| 鳴尾浜小町 | 阪神タイガース | 23:30 | comments(0) | trackbacks(1) |
行ってまいります
わたくし鳴尾浜小町は明日より13日まで、雪中キャンプに行ってまいります。現地近くの情報によると2mの積雪を観測しているとか……。
無事戻って来られましたら、14日にまたお会いいたしましょう。
では。
| 鳴尾浜小町 | ごあいさつ | 20:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
雑魚魂? 上原浩治
このブログを始めた当初(今年1月11日)は、まさか巨人の選手をこれほど取り上げることになろうとは夢にも思っておりませんでした。一ヶ月後にキャンプインを控える時期ということもあって、そうそうアップすべきネタがあるとも思っておりませんでした。その中にあってタイガースとジャイアンツというセ・リーグを代表する球団のエースが、揃いも揃ってメジャー移籍を巡って契約更改でこうも男を下げるなどと誰が予想したことでしょうか。

はじめに。

「上原209球!『あ〜、もうしんどい』」(←日刊スポーツ記事)

上の記事の通り、騒動の渦中にありながら順調にトレーニングを積み上げてきている上原は、まことにエースと呼ばれるにふさわしいと言えます。一部で報道されているように取材陣に対して罵声を浴びせるというようなことがあったようですが、逆に言うとそのような精神状態でありながら、雑念をものともせずに練習に取り組んでいけているということです。これは他の選手も見習うべきところでしょう。

では上原のどこがわたくしの気にいらないのか。この際ポスティング制度の是非についてはおいておきます。以前から気になっていたのが、彼のオフィシャルサイトの「ヤキュウニッキ」です。もちろん、彼のHPをこれまでずっとチェックしていたわけではなく、今オフの騒動が持ち上がって初めて閲覧したのですが、今回今までの記事を斜め読みして驚いたことがございます。
上原はこの「ヤキュウニッキ」で「関西弁」でファンに語りかけるスタイルをとっております。それはそれでファンとの距離を縮めようとするアイディアとしては成功していると思います。おそらくこれを読む「上原ファン」は彼を身近に感じることができるでしょう。
ところが今年1月18日付け「メジャーへの想い」と題したニッキで次のように書かれているのです。

「今日はちゃんと聞いてほしいので、関西弁は止めておきます。」


続けて25日付けの「自分の意見」でもいつものスタイルではなく「きちんとした書き言葉」で綴られております。細かいことですが、いつものスタイルは「関西弁」というだけではなく、「ため口」です。30歳にもなろうというおとなの男がこの語り口でよいのかということはともかく、否、それもどうかと思いますが、さらに2月2日付け「不正確な報道」ではいつもの「ため口」に戻し、ほとんど罵倒のような語り口になっております。この時点でわたくしは前回2回の一見誠実なニッキはなんだったの?と驚いたわけであります。

「取材している気配もないし、事実もたいがいが違うことばかりや。だからここでこのHPを読んでくれているみんなには、もう一度、はっきり言っておくわ。」
「これからはちゃんと報道してくれるところとか、ホームページにしかしゃべらんつもり。」
(上原浩治オフィシャルサイト内「ヤキュウニッキ」2月2日のコラムより)


以前にも書きましたが、上原はファンを賛同者と批判者に二分しているきらいがございます。そして自分のサイトを読んでくれる者を賛同者、新聞等報道機関の記事を信じている者を批判者とみなし、前者にしか語らないとしているのです。ところがHPというものは賛同者のみならず、批判者が(わたくしのような?)些末な揚げ足取りをするためにも覗けるシロモノです。事実、上のニッキの内容が球団批判ととられて記事にされたこともございました。(「上原暴走止まらない!ついにHPで球団批判」←ZAKZAK2005/2/4記事)

脇が甘うございます。もっとおとなの男としての対応ができないものかと思います。無理なのでしょうか……。

この他、2004年10月20日付け「メジャー・リーグ観戦記」では、球場でもっとファンに楽しんでもらうためにネットの取り外しを提案した上で、

「でも、単純にネットを取り外すだけじゃ、ケガ人が続出すると思う。なんでかって、ファンの応援のやり方が、日本とアメリカでは違い過ぎるやろ。アメリカの応援の楽しみ方は、野球を見て喜び、そして騒いでるって感じだから、試合にも集中してるし、ボールが飛んできても危険度が少ない。でも、日本の応援の楽しみ方は、どちらかというと、最初に騒ぐことが優先してるって感じがするんや。これやと危ないやろ。」


と、さりげなく批判。選手として充分なファンサービスができないのはファンの応援方法に問題があるからや、と聞こえるのは考え過ぎでしょうか……。

「このまま日本のボールを使い続ければ、いつかピッチャー返しかなんかでケガ人が出る。毎年、試合時間が長いとか問題になっとるけど、それだってメジャーのボールを使えば、絶対に試合時間は短くなるよ。断言したる。どの角度から分析しても、メジャーのボールを使った方がいい。」(2004年11月16日付「メジャー・ボールに変換を!」から)


ピッチャー返しによるケガ人はとっくに出ております(昨年の藪等)。試合時間が短縮できる点については、飛ばないボールは投手に有利で、攻撃時間が短くなる論理からでしょうか。試合時間の短縮問題は攻撃時間の短縮によって解決されるべきではございません。むしろ乱打戦は投手戦より人気がございます。
彼の思考回路はメジャー賞賛に偏っているように思えます。一方に肩入れすれば他方に厳しくなります。そこが端的に現れているのが「ヤキュウニッキ」なのです。そのような偏向した考えでファンや球団首脳に納得させることは可能でしょうか?

おとこまえとは、バランスのとれた思考を持っているものだと存じます。
| 鳴尾浜小町 | 讀賣ジャイアンツ | 18:18 | comments(2) | trackbacks(46) |
SHINJO、マネキンまではいらないけれど
あれは2004年9月20日のことでございました。札幌ドームでは球界始まって以来初めてのストライキ明け第一戦、日ハム対ダイエー戦が行われておりました。初回から点の取り合いで、3回表にダイエーが6点取ると日ハムは3回、4回、6回に合わせて7点を入れて逆転、7回にすかさずダイエーが2点取ってまたリードという凄まじいシーソーゲームを展開していました。
8回表にダイエーはだめ押しの2点を奪取、後がなくなった日ハムは9回表のダイエーの攻撃を無得点に抑えて、最終回を迎えました。点差はH12-9Fで3点。セギノールの2点タイムリー、代打オバンドーのタイムリーでH12-12Fの同点に。そして二死満塁でこの男が登場しました。

コードネーム、いえ、登録名SHINJO、新庄剛志です。

これ以上は望めない場面での登場です。同点ですからあと1点でサヨナラ勝ちです。そうです、1点でよかったのです。ところがSHINJOの打った打球は札幌ドームの高いレフトスタンドへ吸い込まれていきホームランとなったのです、普通なら。
打ったSHINJOはベースランニングを始めました。その間三塁ランナーのオバンドーがホームイン、次のランナーもホームを踏むか踏まないかというところでドラマが生まれてしまいます。
あまりの喜びに1塁にいた田中幸雄が打者ランナーのSHINJOに思わず抱きついてしまったのです。これが前ランナーを追い越したとみなされ、追い越し前にホームインした1点しか認められず、記録上シングルヒットになってしまいました。
有名なエピソードです。
SHINJOの「おとこまえ伝説」は実はこのあと始まりました。試合後、田中幸は各方面に謝り倒したそうですが、当然真っ先にSHINJOに謝りに行きました。本当に済まなそうに頭を下げる田中幸にSHINJOはこう言ったそうです。

「いいじゃないですか、勝ったんだから……。」

もしこれでファイターズが負けていたのなら、田中幸は重罪です。田中幸としてはチームの勝ち負けもさることながら、SHINJOの23号ホームランがフイになってしまったことにも罪悪感を感じていたはずです。ところがSHINJOは自分の記録よりチームの勝利を優先しつつ、頭を下げる先輩を気遣って言ったのです。
「いいじゃないですか、勝ったんだから……。」
わたくしはこの話をあちこちでしてみたのですが、反応は一様に「SHINJO、おとこやなあ…」というものでした。わたくし自身、スポーツ紙でこの話を読んだときに「おとこまえやぁ」と思ったものでございます。

GAORAで毎日放送している『亀ちゃん&みっちゃんのキャンプ情報2005』で、光山英和がファイターズのキャンプを取材しております。その中からSHINJOがらみのお話をご紹介いたします。

その1. 会見で「赤いマフラーをされていましたが……」と言われて「マフラーじゃないよ、あれはタオル。“ペ”じゃないんだから。」
 天下のヨン様を“ペ”呼ばわり。(わたくしもそう呼んでおりますが)自分は“新サマ”と呼ばれていることを意識したのでしょうか?

その2. 練習中、「SHINJOさーん、グンゼのパンツくださーい」と少年に声をかけられた新サマ、「買って」と一言。さらに「何円ですかー」と聞かれて苦笑いしながら「……800円」と答えておられました。
 この子、すごいですね。グンゼのパンツって、新品が欲しかったのでしょうか、それとも……。やめておきましょう。

その3. 子供に「しんじょーーー!」と声をかけられ、なんと言ったのか聞き取れなかったのですが「さん」付けするように言ったようで、かけ声が「しんじょーーさぁーん」になっていました。
 ただの子供好きではございませんね。大人のSHINJOを見た気がいたしました。

一方、田中幸は光山氏のインタビューに答えて、あのときは1点さえ入れば勝てるとしか考えておらず、サードランナーがホームインして次のランナーもホームインしたところまでは確認したけれど、その後頭が真っ白になっていたと言っておりました。もう聞かれたくない質問だったのですが、光山氏はそれが分かっていながら平気で聞いておられました。

それから日ハムのキャンプ中のトレーニング方法についての話が出ておりました。普通なら一斉にトレーニングが始まるのですが、日ハムの場合、集合時間だけが決まっていてそれまでに各自でアップするそうです。このやり方はシーズン中、調子が上がらないときなどに気分を変える為に行われる方法で、キャンプではあまり行われないとか。アメリカ風なのかなあ、と光山氏はおっしゃっていました。そのせいか、タイガースのキャンプと比べたとき、選手がのびのびと楽しそうにトレーニングを行っているように見えます。
ちなみに上のやり方は亀山氏によるとタイガースでは「放し飼い」、光山氏によると近鉄では(牛だけに)「放牧」と呼ばれていたそうです。

SHINJOはこのキャンプで痴漢に遭ったり、子供を投げ込まれたりでたいへんですね。そのファイターズとタイガースの練習試合が2月11日(金)に宜野座で行われます。タイガースは安藤の先発が予想されておりますが楽しみです。MBSで中継もあるそうです。
| 鳴尾浜小町 | 北海道日本ハムファイターズ | 19:23 | comments(0) | trackbacks(19) |
末はメジャーか、讀賣か
今や日本人選手がメジャーリーグで活躍してもさほど珍しくないと言えるほど、メジャーへ行く選手が増えました。このことについてわたくしたちファンはどう捉えたらよいのでしょうか。もちろん、わたくしはファンのひとりであって、ファンの代表ではございませんので、一般論というよりはわたくしがどう捉えるかということになります。

日本人選手がメジャーを目指すことが好意的に受け止められるようになったのはいつ頃からでしょうか。野茂やイチローが渡米した頃は半ば自虐的に「通用するわけがない」「裏切り者」と批判的な空気でした。ところがそのふたりに加えて松井秀までがメジャーで大活躍すると、一転して「メジャーなにするものぞ」と強気になり、その反面「メジャーは日本野球よりレベルが上、プロとして目指したい気持ちになるのは当たり前」という意見も出てきました。どちらの捉え方も一応理解できます。

話は変わりますが、現在日本プロ野球界のさまざまな規格を「国際規格」に合わせようという動きがございます。使用球の統一(飛ばないとされるメジャーの基準に合わせる)に始まって、ボールカウントの順番まで変えては(SB→BS)という話まであります。しかしこれらは「国際規格」というより、メジャー規格というべきもので、日本以外の野球が盛んな国では単にメジャーに追随する形をとっているだけのようです。
日本のようにいわばメジャーから独り立ちした形での「野球」を確立してきた「先進国」での規格がこうも無視されるのは面白くございません。「プロ野球設立70年」の歴史は決して伊達ではないはずです。にもかかわらずこの発言力のなさはなんでしょう。
日本プロ野球も国内のみならず、世界に通用するプロスポーツとしての自覚が必要でありましょう。しかしそれは必ずしもメジャーに追随することを意味いたしません。日本人選手の中にもメジャーで十分通用する選手がいる、そのようなことを誇りに思ってどうするというのでしょう。もちろん、彼らを選手として賞賛すべきではございます。ですが、その選手の後ろには彼を支え育ててきた日本の野球界というものがあるはずです。そこを誇りに思わない限り、今後もメジャー指向の選手は後を絶つことがないでしょう。

日本プロ野球界は昨年の再編騒動を待つまでもなく、さまざまな問題を抱えております。これらの中には先日阪神タイガース星野SDもおっしゃっていたように、「野茂騒動」が起こった時点で改善されるべきであった問題も含まれております。そしてそれらが放置された結果、膿みが吹き出すようにわき起こった昨年の騒動。
プロ野球存亡の危機に及んで選手会が動きました。「ファンの為にも……」を錦の御旗に球団数減少を辛くも防いだわけでございます。(わたくしは磯部【元近鉄、現楽天】の「ぼくらは1リーグ制に反対したわけじゃない、合併を1年間凍結してほしかっただけなんだ」という言葉が印象に残っております。)その際、「選手も痛みを」というようなことが言われましたが、大方がこれを全体的な年俸の引き下げと捉えました。
ところがオフに入り契約更改が始まると、日本一に輝いた西武ライオンズをはじめ、保留者が例年規模で続出いたしました。福留【中日】など、更改までに6回もの交渉を行い、井川や上原はメジャー行きを訴えて事実上保留状態です。
わたくしは以前年俸査定に哲学をに書きました通り、年俸の金額はファンが納得できるような基準で配分される分にはいくら高騰してもかまわないと思っており、「痛み」というのは別のものであると考えます。(それについては改めてまとめてみるつもりでございます。)
ファンの不満は慢性化、潜在化し、挙げ句「一流選手がメジャーを目指すのは日本の野球界を見限っているからだ」などという意見まで噴出するにいたっております。実際には日本プロ野球界の一翼を担う「プロ野球選手」がそのような自縄自縛に陥ってはどうしようもございません。

少し前まではFA権獲得後、大方の選手が目指す先は讀賣ジャイアンツでした。それがメジャーも視野に入れてもよい(メジャーも視野に入ってきたと言いますか)ことになると、今度はこぞってメジャーを目指すようになりました。ではなぜ彼らはメジャーを目指すのでしょうか。理由として彼らの口から語られるのは「夢」「向上心を満たすため」「より高いレベルの野球環境でプレイしたい」ということです。ここでわたくしなぞは素朴な疑問を持たざるを得ないのです。
日本で誰も追随しえない記録を打ち立てるのと、メジャーでレギュラーを獲得するのとでは、どちらが難易度が上なのか……。
要は日本一の選手になるのと、アメリカで並の選手になるのとではどちらが難しいのか、ということです。もちろん、メジャーを目指す選手たちはメジャーでも一番を目指すつもりでしょうが、日本でもベストとは言えない選手がメジャーでNo.1を目指すということに現実味があるのでしょうか。もし単にメジャーリーガーとしてのステイタスが欲しいだけだとしたら、ファンの支持を得るのはもっと難しいことでしょう。だからこそ上のような理由が語られるのです。川上憲伸はそれを「逃げ」だと喝破いたしました。

ベテラン選手の場合、「これまで日本球界によく貢献した、褒美としてアメリカでやりたいことをやって来い」といったニュアンスで快く送り出す論調も聞かれます。これでは体よく追い出したようなものだと思うのは穿ち過ぎでしょうか。上原ふたたびでも書きましたが、藪がこの年で(今年37歳)でメジャー行きを決心した理由として、メジャーリーガーの選手生命の長さを挙げていました。日本では実際の選手の実力より、年齢で判断される傾向にあるということでしょう。

誤解をなさらないようにしていただきたいのですが、わたくしはなにがなんでもメジャー移籍はダメだと申しているのではございません。現にわたくし、近鉄入団当時から野茂の熱烈なファンでございまして、彼がメジャー行きを明言したときはショックであると同時に多いに期待もしたものです。決して「裏切り」だとも、「逃げ」だとも思いませんでした。彼は日本プロ野球界に喧嘩を売って(売らされて)、きっちりケリをつけて(もう二度と戻って来ないことを誓って)メジャーへ行ったのです。わたくしは当時必死で自分の中で気持ちの整理をつけようとしたものでございます。そして彼を「日本のプロ野球選手」ではなく、「メジャーリーガー」として見る決意を固めたのであります。(順調に行けば本当は当時オリックスの長谷川の方が野茂より早くメジャー入りしていたかもしれなかったそうです。)

いつものようにとりとめがなくなってまいりましたが、わたくしとしてはさして覚悟もなくメジャー、メジャーと言う選手は「おとこまえ」とは言えない、と結論いたしたいと存じます。結局それかい、とおっしゃらないでください、これこそが当ブログの存在意義なのでありますから……。
| 鳴尾浜小町 | 小町の考え | 22:11 | comments(6) | trackbacks(0) |
年俸査定に哲学を
このたびはおとこまえ話ではございません。わたくし鳴尾浜小町が以前からつらつらと考え続けてきたことについて書いてみようと存じます。テーマは「年俸とファン」です。

そも、年俸とはなにか? わたくしはそこに単なる「球団への貢献に応じて選手に支払われる報酬」以上のものがなければならないと考えます。それを仮に哲学と呼びますが、ポリシーと呼んでもよいし、信念と言ってもかまいません。
わたくしたちファンが「○○は年俸が高すぎる」「あれだけの活躍をしている○○の年俸が安すぎる」などと言うときの基準はおそらく雰囲気です。わたくしたちは年俸の査定基準を知っているわけではございませんし、選手の貢献度を正確に導き出して金額に換算するすべもございません。しかし、むしろそれでよいではありませんか。ファンとはセンチメンタルな存在です。だからこそ「バックスクリーン三連発」に郷愁を覚えたり、「10.19」に繰り返し涙を流すのです。
井川や上原の騒動が起こったときも「もう応援でけへん」「失望した」という声がファンから上がっても、それはある意味起こるべきして起こった反応でそれこそが「ファン」と言えるでしょう。
わたくしはその「ファンの感情」が査定内容に盛り込まれてもよいのではないかと考えるのです。

週刊ベースボール1月31日号に元西武・旧ダイエー球団代表の坂井保之氏のインタビューが掲載されていました。

選手に払うのは会社のお金じゃないのです。ファンが払ってくれたお金を、ファンをしびれさせた選手から順に、その“しびれ代”をファンに代わって私が払う。そしたら「ファンのしびれ代をどうやって分かるんですか」という選手がいたから、「キミたちは野球をやるとき、ボールを見ているだろう。私はスタンドに神経を配ってる。見るところが違う」と答えた。(31ページ 1〜2段目)


わたくしがそうあってほしいと思っていたお話でした。球場で入場料を払うとき、もしこの一部が選手の年俸になるとしたら、○○選手にあげてほしい。そういう気持ちを汲み取ってもらえるような査定であれば、少なくともファンとしてのわたくしは充分納得できるのです。
ところが実際にはそういう哲学を、あるいはそれに類する哲学を持つ球団は少なく、むしろ選手の方がその哲学を求めているふしさえあります。

千葉ロッテマリーンズの黒木はこの契約更改で、自ら提示額からさらに1000万円減額するように求めました。中日ドラゴンズの憲伸は前年比ほぼ倍増の提示金額を保留して周囲をヒヤヒヤさせました。一見まったく正反対の行為に見えるふたりですが、彼らには年俸に対する確固たる哲学があったのです。
黒木は今季完全復活をかけて年俸を下げることで自分を追い込もうとしたのでしょう。憲伸は金額ではなく、その金額を算出するに至った経緯を質したのです。
どちらも直接ファンという言葉を発したわけではございませんが、その行為はファンにも十分受け入れられるものであります。

もう一度坂井氏のインタビューを引用いたします。

つまり私が言いたいのは、年俸とはなんなのかということです。
(中略)
選手と契約する目的は、選手リストに名前を載せることではなく、グラウンドでいい働きをしてもらうことでしょう。いい働きというのは、2つあります。数値としての働き。もうひとつは存在としての働き。(30ページ 最下段)

私は登板数の少ないピッチャーにも、年俸を上げた経験があるんです。それは何かというと左のリリーフ投手。いい左がベンチにいるだけで、相手は左の代打を起用しにくい。そんなこと、よくあるでしょう。つまり何もしないでブルペンで肩を作ってるだけで無言のプレッシャーを相手に与えて、その試合を有利に展開させるんですよ。
オフの契約更改で私が「あの試合に勝ちをもたらしたのはキミがブルペンにいたからだ。数値にしたら0.5勝ぐらいの価値があるんだよ。これはキミの誇りだぞ」と言うと、「そこまで見ててくれたんですか! よーし、これから僕は左の抑え一本で行きます」となりますよ。(30〜31ページにかけて)


感動体質のわたくしとしては、後の方のお話にいたく感銘をうけたわけでございますが、これこそが坂井氏の持っておられる哲学でございましょう。
嶋【広島】の年俸が前年比550%アップした査定については誰しもが拍手喝采を送りました。そこに哲学を感じたからです。

わたくしたちファンも、「年俸はシーズン中の成績(数値)を元にして割り出されるもの」という、無機質で無哲学な考え方に慣らされたせいか、数値で野球を見てしまう習慣がついてしまっているのではないでしょうか。
今年は数値を気にせずに楽しめる野球に期待したいものでございます。

この次は「メジャー移籍」についての考えをまとめたく存じます。

※この記事はカネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記「続・ジャイアンツ上原投手の移籍問題を考える〜少し長めのコメント・レス」中、カネシゲタカシさんの野球ファンとしての想いが語られている箇所を読んでこちらにまとめてみる気になったものでございます。
| 鳴尾浜小町 | 小町の考え | 11:17 | comments(32) | trackbacks(6) |


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